イルカショー(イルカパフォーマンス)
水族館といえばイルカショー。日本で水族館が一般的になってきた頃、当時の水槽技術では、水中のイルカを見せる方法がなかった。そこで、イルカの美しい体と能力を観覧者に見せるために、彼らにジャンプしてもらうことになったのが、イルカショーの始まりだと思われる。展示の工夫の一つである。
イルカたちのジャンプは、見ている我々が楽しむのと同じように、イルカにとっても彼らのレジャーの一つだ。
野生のイルカたちが、群れの仲間とおそらくは競い合ってジャンプをしていることはよく見受けられる。あるいは、船でイルカの群に遭遇すると、イルカたちは船にまとわりついて、舳先にできる波に乗ってジャンプを繰り返す。
ジャンプは、イルカたちの生活に特に役に立っている行為ではないので、彼らは明らかにジャンプすることを楽しんでいるか、最適の気晴らしにしているのだろう。
近ごろは、水中で空気(泡)の輪をつくるバブルリングをショーで見せるイルカが登場してきた。バブルリングも野生のイルカたちに見られる遊びの一種で、リングを作って眺めたり、回したり、取り合ったりと、そのバージョンは多い。
イルカたちの遊びからは、彼らが確かに楽しんでいるという波動が伝わってくる。きっと水族館のイルカショーでも、観客はそれと同じような波動をイルカたちから受け取って、おもわず楽しくなるのだ。
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