イルカとシャチ(鯨類)<水族館動物写真図鑑WEB水族館 全国水族館ガイド

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イルカとシャチ(鯨類):水族館で会える全種
〈 飼育されている水族館名は、それぞれの種別ページで紹介しています。〉

水族館と言えばイルカ。イルカは鯨類の中で、成長した体長が5メートル以内の者たちの総称で、5メートルを超えた鯨類はクジラとなる。とは言っても生物学的な分類ではなく、昔からの慣例で呼ばれていたのを振り分けてみたら、その境がだいたい5mだったというかなりいいかげんな分け方だ。
英語でのホエールとドルフィンの違いも、だいたいよく似たところなので、おそらく漁(捕鯨)のしやすさとか、捕獲方法の違いなどが、5m前後で出るのだろう。5メートルを超える鯨類は1トンにもなるので、小さなヒトには、山のような存在になることは確かだ。

この実におおらかな分け方に従えば、水族館で飼育されている鯨類のうち、シャチ以外はほとんどがイルカの仲間ということになる。
日本の水族館で会うことのできる鯨類はわりあい多い。巨大なシャチをはじめ、ショーで活躍するバンドウイルカ、カマイルカ、オキゴンドウ、ハナゴンドウ、コビレゴンドウ。小さくてかわいい、スナメリ、ネズミイルカ。海外からは、シロイルカにイロワケイルカなど、10種類以上の鯨類が飼育されている。
写真か種名のクリックで、それぞれの解説と、飼育する水族館のページへ。
イルカショー(イルカパフォーマンス)
水族館といえばイルカショー。日本で水族館が一般的になってきた頃、当時の水槽技術では、水中のイルカを見せる方法がなかった。そこで、イルカの美しい体と能力を観覧者に見せるために、彼らにジャンプしてもらうことになったのが、イルカショーの始まりだと思われる。展示の工夫の一つである。

イルカたちのジャンプは、見ている我々が楽しむのと同じように、イルカにとっても彼らのレジャーの一つだ。
野生のイルカたちが、群れの仲間とおそらくは競い合ってジャンプをしていることはよく見受けられる。あるいは、船でイルカの群に遭遇すると、イルカたちは船にまとわりついて、舳先にできる波に乗ってジャンプを繰り返す。
ジャンプは、イルカたちの生活に特に役に立っている行為ではないので、彼らは明らかにジャンプすることを楽しんでいるか、最適の気晴らしにしているのだろう。

近ごろは、水中で空気(泡)の輪をつくるバブルリングをショーで見せるイルカが登場してきた。バブルリングも野生のイルカたちに見られる遊びの一種で、リングを作って眺めたり、回したり、取り合ったりと、そのバージョンは多い。

イルカたちの遊びからは、彼らが確かに楽しんでいるという波動が伝わってくる。きっと水族館のイルカショーでも、観客はそれと同じような波動をイルカたちから受け取って、おもわず楽しくなるのだ。

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