(写真:八景島シーパラダイス/ふれあいラグーンのコビレゴンドウ)
コビレゴンドウは、水族館で会うことのできるいかにも鯨らしいクジラ。飼育されているのは5m未満ばかりだと思われるが、成長したオスは6メートル以上、体重も3トンを超える。
ゴンドウ=「巨頭」の由来となった巨大な頭も鯨の貫禄があり、オスは二次成長で頭がますます肥大する。メスは3m台の大きさで成熟するらしい。
ただ残念なことに、コビレゴンドウに会える水族館は少ない。おそらく現在は、八景島シーパラダイスとマリンワールド海の中道だけではないだろうか。コビレゴンドウのジャンプはシャチに匹敵するほどの迫力なのだけど…。
水族館で飼育されている鯨類としては珍しく、捕鯨の対象となっている鯨類でもある。筆者は特に捕鯨に反対しているわけではないが、水族館でコビレゴンドウのやさしくて愛嬌のある顔を見ると、わざわざ殺してまで鯨食文化を残さなくてもいいように思えてくる。