(写真:八景島シーパラダイス/ドルフィンファンタジーのバンドウイルカ)
バンドウイルカは水族館でももっともポピュラーなイルカだ。水族館で普通に「イルカ」と言えばバンドウイルカのことで、絵本や挿絵に出てくるイルカもバンドウイルカがモデルであることが多い。筆者の世代には懐かしい「わんぱくフリッパー」もおそらくバンドウイルカだった。
知能が高く好奇心が強いため、水族館での展示のほとんどは、ショーでパフォーマンスを見せる方法になっている。自然界でも、ヒトに慣れたり、ヒトと協力して漁をしている例があるので、コミュニケーション能力のとりわけ高い動物だと言える。
本来の和名はハンドウイルカと濁らないのが正式なのだが、かつて水族館に影響力のあるエライ先生が「バンドウイルカ」と呼び始めたのが発端となり、現在ではほとんどの水族館でバンドウイルカと表記されている。そんなわけで、水族館人である筆者の著書もすべてバンドウイルカとしている。