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シャチと会える水族館

シャチ(オルカ・サカマタ)
鯨目・歯鯨亜目・マイルカ科・ゴンドウクジラ属/体長:6.5m/体重:4トン(鴨川シーワールドの♂)
シャチの写真/鴨川シーワールド
(写真:鴨川シーワールドのシャチ)
シャチは、動物園も含めて、わたしたちが直接会うことのできる最大の動物だ。体重2〜4トンの巨体はどんなアフリカ象にもない迫力。さらに巨体だけではなく、その美しさ、破壊力、スピード、知能の高さ、ヒトとのコミュニケーション能力など、どれをとってもシャチの魅力は最大級。こんな動物を目の当たりにすると、誰もがその魅力に圧倒される。それを実現してくれる水族館は、現在日本に3館しかない。
オススメは、なんといっても鴨川シーワールド。シャチのショー(パフォーマンス)は鴨川シーワールドの代名詞でもある。ここだけにしかいないオスのシャチの巨体を見ずして、シャチと会ったとは言えないだろう。

シャチは漢字で「鯱」、鯱は一文字でシャチホコとも読み、つまり名古屋城の金の鯱のこと。鯱は体が魚、頭が虎、尾は常に天を向いているという想像上の生き物なのだが、実在するシャチもまさに海の虎で、地球上のほぼ全ての海の頂点に立つ世界最大最強の捕食獣だ。
シャチの食性については、近年たいへん興味深いことが発表されているので、下のコラムをご覧いただきたい。
シャチと会える水族館
=写真はクリックで拡大します

鴨川シーワールドのシャチ
鴨川シーワールドは、1970年から日本初のシャチのショー(パフォーマンス)を公開、日本のシャチ飼育の殿堂といっていい水族館だ。トレーナーを空高く放り投げる人間ロケットをはじめ、巨大なシャチの魅力を余すところなく見せてくれる。
鴨川シーワールドは、シャチの繁殖に成功している日本唯一の水族館でもあり、他の水族館では会うことのできない巨大なオスのシャチ(体長6.5m、体重4トン)や、あどけなさの残る子どものシャチなど、飼育する頭数が多いのが魅力。もちろんシャチが家族で暮らしている唯一の水族館で、パフォーマンスタイム以外の時間でもシャチの母子、そして姉妹の仲のいい日常を目にすることができる。
スタジアムの下にはレストランがあり、ここでシャチの水中シーンを見ることができるので、お見逃しなく。

【愛称】ビンゴ♂・オスカー♂・ステラ♀・ラビー♀・ララ♀・ラン♀

鴨川シーワールドのガイドへ
シャチの写真/鴨川シーワールド
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シャチの写真/鴨川シーワールド
巨大なオスのビンゴ
シャチの写真/鴨川シーワールド
こちらはメス
シャチの写真/鴨川シーワールド
人間ロケット
シャチの写真/鴨川シーワールド
赤ちゃんシャチと姉妹
太地町立くじらの博物館のシャチ
現在、太地町立くじらの博物館にシャチはいません。
関西で唯一会えることのできる水族館。和歌山県の太地は古くから捕鯨のまちで、ここで捕獲されたシャチが水族館に行くことが多い。名古屋港水族館のシャチもここ鯨の博物館より譲られたもの。

太地町立くじらの博物館へ
シャチの写真/太地町立くじらの博物館
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シャチの写真/太地町立くじらの博物館
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シャチの写真/太地町立くじらの博物館
メスだが3トンを越える巨体
名古屋港水族館のシャチ
現在、名古屋港水族館にシャチはいません。
シャチの迫力を水中で感じたければ、だんぜん名古屋港水族館がいい。新しくできた北館では、大きな水中窓から巨大なシャチと常に間近で会うことができる。
さらに、1日に1〜2度程度、世界最大規模のパフォーマンスプールで、シャチのトレーニングが行われる。
このプールには水中を見る大きな窓があり、ここでシャチと会えば、まるで海の中でシャチを会った気分になれる。
水中のシャチには、ジャンプをする巨体とはまた違った存在感を感じるはずだ。

名古屋港水族館のガイドへ
シャチの写真/名古屋港水族館
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シャチの写真/名古屋港水族館
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シャチの写真/名古屋港水族館
クーちゃんはイルカと仲がいい
シャチはトレーナーを襲わないのか?
英名ではキラーホエール=鯨殺し(あるいは殺し屋鯨)とまで呼ばれるシャチ。実際、巨大なクジラを家族で仕留めたり、イルカやアシカを襲っていることがよく知られている。
なのに、水族館でトレーナーを襲うことはないのか?実は今まで、野生のシャチがヒトを食べたという記録はない。また、アメリカのシーワールドでシャチがトレーナーに襲われたことがあるが、どうやら襲われたのではなく、悪ふざけが過ぎたというのが真相だ。

最近の研究では、シャチには住んでいる場所や血統によって、ヒトで言う民族のような生活文化の違いがあり、それによって食文化にも特色があることが分かっている。
例えばよく研究がされているバンクーバー湾のシャチには、アシカやイルカ、クジラなど海生哺乳動物だけしか食べない文化と、サケやサメなど魚類しか食べない文化があるのだそうだ。海生哺乳動物しか食べない文化のシャチ民族は、どれほど腹が減っても魚はけっして食べないことも分かっているので、水族館でホッケやサケをエサにもらっているシャチたちは、哺乳動物食い民族ではないことは確かだ。だったら大丈夫、ヒトは魚ではない。
ところが研究ではさらに、北太平洋には、海生哺乳動物と魚類のどちらも食べるシャチ民族もいるらしい。気になったので、鴨川シーワールドの館長に尋ねてみたら、日本のシャチは、どちらも食べている文化だと思われるとのこと。そ、それはちょっとマズイのでは?と、心配したが、実際にパフォーマンスをしているところを見れば、シャチがヒトを食べるなんて、トレーナーもシャチの方も微塵も考えてないのだろうと分かる。

シャチたちは野生の頃から、得意のエコーロケーションでヒトの体を調べ、脂肪が少なくて突起物の多いとても不味そうな生き物と理解しているのかもしれない。
あるいは、頭のいいシャチは、エサを毎日くれるヒトを、共生する仲間か家畜のように見なしているのかもしれない。つまり、卵を毎日産んでくれるニワトリを食べてしまうような愚かなことはしないのだろうか。
いずれにせよ、水族館のパフォーマンスタイムでは、シャチとトレーナーの間に、お互いの信頼関係がしっかり築かれているのが見て取れる。