イルカショーのトレーナーになりたい?
水族館でイルカショーのトレーナーになりたい!というみなさんへ…。
イルカトレーナー本の著者であり、専門学校TCAのドルフィントレーナー専攻クラスの教育顧問でもある中村元より、少しばかりアドバイスを。
イルカショーのトレーナーの仕事は、華やかな場面ばかりではなく、もちろん自分のイルカが好きな気持ちを満足させるためのものでもありません。
もしかして、「イルカが好きだから」「注目を浴びてカッコイイから」という理由だけでイルカショートレーナーを目指そうとしていませんか?
トレーナーは、イルカショーの主役であるイルカたちの脇役であり、観客にイルカの素晴らしさを伝える展示係であり、イルカたちの生活や気持ちに気を遣う母親でもあります。
ですから、イルカショートレーナーに必要な素養は、
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ショーを演じ、観客を惹きつけることのできる、エンターテイナーとしての素質。
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イルカたちの気持ちを理解し、学習をさせることのできる動物への理解と能力。
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水族館の役割を理解した上で、インタープリターとして何かを伝えられるだけの理念と知識。
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イルカの生態や生理はもちろんのこと、動物全般や海の環境などについての知識。
…など多岐に渡ります。
もちろん、
イルカたちの食事の準備や健康を維持するためのさまざまな裏方仕事は、体力も根気も必要な仕事です。
さらに、
トレーナーが水中での演技をしている水族館では、遊泳力や潜水力などの水泳技術が要求されます。
だからこそ、イルカショーのトレーナーは、多くのお客さんに野生動物の素晴らしさを伝えることができるやりがいのある仕事なのです。
また、トレーナー自身もその過程で、命の尊厳、命の多様性、コミュニケーション、相互理解、信頼など、さまざまな真実をイルカから教えてもらうことのできるのが、この仕事の魅力です。
ただ、ちょっと厳しい問題が横たわっています。
イルカショーのトレーナーへの道は狭き門だということと、お給料もあまりよくないということです。
イルカショートレーナーになりたい人の数がとても多いのに対して、イルカショーをやっている水族館の数が限られているからです。
だから、イルカショートレーナーになるための決まった道も知られてはいません。
でもそれだけに、トレーナーになるために必要な学歴も資格もありません。
「トレーナーになりたい!」と夢を持ち続け、あきらめず努力する人だけに、イルカトレーナーへの道は開けていると言えるでしょう。
『恋人はイルカ~ドルフィントレーナーにあこがれて~』は、 イルカショーのトレーナーになりたいという小学生のときからの夢を実現させるため、ドルフィントレーナー専攻の専門学校を卒業し、横浜八景島シーパラダイスのイルカショーのトレーナーとして活躍する福田智己さんが主人公のドキュメンタリーです。
イルカショーの現役トレーナーの日々や心を通して、また彼女がひとつ一つ乗り越えてきた苦労を通して、トレーナーへの道、トレーナーの仕事、トレーナーの喜びや悩みなどが、まるで自分のことのように実感できます。
シロイルカをはじめとする8種類の海獣たちとトレーナーの親密な関係も、100点を超える写真で紹介されています。 |
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もしあなたがイルカショーのトレーナーにあこがれているなら、ぜひ『
恋人はイルカ~ドルフィントレーナーにあこがれて~』を読んでみて下さい。
イルカショートレーナーの生活を疑似体験しながら、トレーナーの仕事がどんな仕事なのか、その道はあなたが進むべき道なのか、じっくりと考えることができことでしょう。