マゼランペンギン
ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属/体長65cm前後
(写真:しながわ水族館のマゼランペンギン)
マゼランペンギンは、南米のマゼラン海峡を中心に、チリとアルゼンチンの海岸や島に生息するペンギンで、フンボルトペンギンによく似ている。チリの低緯度の部分ではフンボルトペンギンとの交雑もあるとのこと。飼育下でも交雑し、非常に近い種とされている。
南半球の春から夏にかけてが繁殖の季節で、その頃には、牧場の端の海岸や無人の島などにコロニーをつくり、その場所に合わせた巣づくりをする。マゼラン海峡に点在する島には、海鳥の糞が積もった柔らかい土壌「グアノ」が堆積していて、マゼランペンギンの非常にいい営巣地となる。島の上一面に薄い地表を残してトンネルを掘っているので、ヒトの体重だと踏み抜いてしまって歩けないほどだ。
フンボルトペンギンよりも高緯度が生息地だが、温帯の気温でも飼育・繁殖が可能なため、フンボルトペンギンの輸出が禁止されてからは、マゼランペンギンを飼育する水族館が増えた。
マゼランペンギンに会える水族館
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