ワモンアザラシは、海に住むアザラシの中で最も小さく、大人のワモンアザラシでも他のアザラシの子どものように見える。生息域は、北極海および周辺の海氷のある海域で、日本近海では、オホーツク海、日本海にやってくる。
ワモンアザラシは氷上で暮らし、氷が割れて重なった空洞や、氷の穴の上に積もった雪の雪洞を利用して、出産と子育てをする。ホッキョクグマが氷を前脚で割って狩りをするのは、アザラシたちのこのような空洞を狙っているのである。
ワモンアザラシの赤ちゃんは、氷上で保護色となるよう、真っ白な新生児毛に包まれて生まれてくる。
ワモンアザラシに会える水族館
小樽市おたる水族館では複数のワモンアザラシを飼育し、日本初の繁殖にも成功した。生まれた赤ちゃんの名前はワモル君。他には、ワモミ、ワモエ、ワモプーと、いかにもいいかげんな命名が可愛い。
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