クラカケアザラシは、背中に太くて白い帯の模様があるアザラシ。その模様が鞍のように見えるので、鞍掛アザラシの名前がついた。
クラカケアザラシは、オホーツク海からベーリング海のあたりに生息し、流氷に乗って北海道近海にまで回遊してくることがあるが、比較的氷の厚いところで暮らしているために、北海道にまで南下してくるのはかなり珍しい種類だ。
クラカケアザラシも、日本にやってくる他のアザラシたちと同様に海氷上で出産するため、赤ちゃんは真っ白な新生児毛に覆われている。若いうちは、銀灰色の毛だが、成長するにつれ黒い部分がはっきりとし、特にオスの方がクラカケ模様が明瞭。