水族館限定:海洋堂動物フィギュア/新江ノ島水族館立体生物図録

新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア 委員長:荒俣 宏
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア 日本水族館立体生物図録
第1巻
第2巻(新発売!)
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新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア 荒俣宏のオークション博物誌
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新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア

21世紀「知のワンダーランド」計画 水族館委員会が送り出し大ヒットとなったのが、2004年に新江ノ島水族館のグランドオープンに合わせて企画した、「新江ノ島水族館立体生物図録」です。

1年目の第一弾から2年目の第二弾と、わずか数台のガチャマシーンだけで、2年間で60万個が買い求められるという空前の大ヒット。新江ノ島水族館の販売物の中で、今もナンバーワン人気を維持しているだけでなく、1ヶ所で買い求められるフィギュアの数としても史上最多の記録となりました。

それらの記録的な数だけをとっても、このシリーズの質の高さとともに、水族館ファンの心を捕らえて離さない魅力があることが証明されています。

第一弾第二弾
新江ノ島水族館立体生物図録 I
監修 : 荒俣 宏
造型制作 : 海洋堂
原型制作総指揮 : 松村しのぶ
解説 : 中村 元
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア
イセエビ Panulirus japonicus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア威勢のいい名前に赤い色、立派なヒゲと曲がった腰が長寿を思わせ、飛び出た眼が目出度いと、日本の縁起物として欠かせない食材だ。実際、イセエビは10年以上生きると考えられていて、ガラス細工のクモのような幼生の時代だけで1年ほど海を漂い、食用の大きさになるには3年がかかる。成長するにはヨロイのような殻を全身脱皮しなくてはならず、脱皮殻を見ると、角の細かい毛や内臓の殻までが、きれいに残されている。
夜行性で、力が非常に強く、夜の水族館でイセエビ水槽をのぞくと、同居しているカニなどを捕まえてバリバリと音を立てて食べている光景に出会う。
シノノメサカタザメ Rhina ancylostoma
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア3mにもなる巨体、異様な形に装甲したかのように並ぶ背中の突起、悠々と泳ぐさまはエイリアンの宇宙船を思わせる。サメと名付けられているがエイの仲間だ。サメとエイは共に軟骨魚類で、切れ込み線が並んだようなエラが特徴。エイはエラが平らな腹側にあることでサメと見分けられ、シノノメサカタザメも腹側にエラを持つ。エラとともに腹側にある口の縁には、唇のようなものがある。これは、無数の突起に覆われた堅い歯で、この歯で海底を漁り、カニや貝などを砕いて食べる。
トウジン Caelorinchus japonicus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア深海魚であるソコダラの仲間。鼻が長く尖った異形の姿から「トウジン=唐人(異邦人のこと)」と呼ばれるようになった。この仲間は、肛門の前方に小さな発光器がついているが、暗い海底で見ない限り、ただの黒ずんだ模様としか思えない。長い鼻の下についている小さな口は、前下方に長く突き出すことができ、海底のゴカイや甲殻類などを吸いこんで食べる。深海がせまる相模湾では、よく水揚げされる魚で、ゲホウと呼ばれ、いかにも深海魚らしい異形にもかかわらず、刺身で食べられている。
トビハゼ Periophthalmus modestus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア魚類のトビハゼが、干潟の泥上で活動できるのには、いくつもの秘密がある。一番問題になる呼吸は、皮膚呼吸の他、プクッと膨らませた頬の中に海水を貯めて、エラに送ることで解決している。実に単純だが効果的な方法だ。歩行は胸ビレを使うが、体を固定するために腹ビレを丸い吸盤化させていて、葦や石に垂直にくっつくことができる。危険を察知すると、尾ビレをつかって瞬時に飛ぶ。飛び出た眼は、鳥などを警戒して全方向を見るためだ。眼の乾燥を防ぐため、ときおり眼をへこませるのだが、それも、マブタのないトビハゼが編み出した工夫である。
タコクラゲ Mastigias papua
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア透明ではかなさを感じるクラゲのうち、タコクラゲは重厚で躍動感がある。太い8本の口腕がタコを連想させるが、泳ぐときには、腕を動かすのではなく、丸い傘の部分を伸縮させるクラゲ式。タコクラゲの褐色の他、仲間には青や紫など神秘的な彩りの者もいる。これらの色は、体内に共生させている藻類の色で、この藻類が光合成したエネルギーが、タコクラゲの栄養となる。家庭菜園で育てたキュウリを食べているようなものだ。そのため、タコクラゲの飼育には、適度な照明が必要となる。
マカロニペンギン Eudyptes chrysolophus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア羽根飾りが粋なマカロニペンギンは、南極に近い島々や南極半島に繁殖コロニーをつくる。マカロニの名前は、18世紀のロンドンで評判だったマカロニクラブに、巻き毛のカツラや奇抜なメガネを着けた伊達男たちが集まっていたことからつけられた。つまり洒落者ペンギンという意味。ペンギンは漢字で人鳥。ヒトと同じように直立を通常の姿勢としているからだ。短い翼は泳ぐためだけでなく、手のように、険しい道で歩行のバランスをとるのにも使われる。また求愛のディスプレーや、争いの時にもよく使われ、それらの仕草が、ペンギンをますます人鳥ならしめている。
エビスダイ Ostichtys japonicus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュアエビスダイは恵比寿鯛。七福神の恵比寿さんは海では大漁の神さま、陸では田の神さま、さらに転じて商売繁盛の神さまで、釣り竿と大きなタイを持っている。そのタイの名をいただいたのだから、なんともめでたい名前だが、タイ科ではなくイットウダイ科。鮮やかな赤色がめでたいとされたのだろう。赤い体色は、沿岸の深い岩場などにすんでいるため。光の届かない海底では、赤は真っ黒にしか見えず保護色となる。ウロコがとても堅いので、ヨロイダイとも呼ばれ45cmほどに成長する。
キイロハギ Zebrasoma flavescens
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュアサンゴ礁で、派手な模様の衣装を身にまとい美を競い合う魚たちの中で、レモンイエロー一色のキイロハギは、いさぎよさでひときわ目立っている。自然界では群れて乱舞しているところをよく見かけ、その光景はチョウチョウウオよりも蝶々のようだ。おちょぼ口でおしとやかな乙女のようだが、他の魚が近づくと、しきりに尾ビレキックをしかける。尾の付け根にある白い線のところに、外科医のメスのような鋭い棘があり、キックでこの棘を振り回して、敵を撃退するのだ。
マイワシ Sardinops melanostictus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュアマイワシが群れをつくるのは、捕食者が1尾に狙いをつけにくくなるからだ。隠れる場所のない大洋で、自ら保護色の塊をつくっているのである。群れの誰かが危険や障害物から逃れようとすると、その動きが圧力になって、群れの方向や形が変化する。群れにはリーダーはいない。群れが離散しないのは、すべての個体が、群れの中に自分を同化させたいという意思だけによる。マイワシは日本の食卓の魚として、古くから親しまれてきたが、大きな周期で、豊漁になったり幻の魚になったりしている。現在は幻になりつつあるところ。
ハナゴンドウ Grampus griseus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュアハナゴンドウのハナは花、ゴンドウとは巨頭のこと。ハナゴンドウの体には無数の白い線が模様を作っているので、花のような模様がついた頭の大きなイルカ=花巨頭である。模様は、仲間と歯でじゃれあう際の傷などで、跡がそのまま残るために、年齢を経るほどに模様が増えて白っぽくなっていく。暖かい海域に住んでいる鯨類で、成長しても3〜4m。日本近海にも多く、数百頭もの群れに会うことがある。イルカは自然の海でも、楽しみのためにジャンプすることが多い。
ミナミゾウアザラシ Mirounga leonina
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア陸上でゾウに次いで巨大な動物がゾウアザラシだ。体長6m、体重は3トンにもなり、長く大きく垂れた鼻もゾウを思わせる。ただし巨体も大きな鼻も成長したオスだけに見られる特徴で、1トンにもならないメスとは、まるで別の種のように見える。オスの巨体は、一夫多妻の社会で繁殖権利を勝ち得るためのもので、繁殖期にはオス同士の激しい戦いが繰り広げられる。新江ノ島水族館のミナミゾウアザラシは、日本唯一のオスで、まん丸で大きな目が魅力的な、ボブサップうりふたつの男前。美男象(みなぞう)という名前が付けられている。
※みなぞうは2005年10月、死亡いたしました。
カクレクマノミ Amphiprion ocellaris
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア映画ファインディング・ニモのモデル。クマノミの仲間は、毒を持ったイソギンチャクを家にして暮らしている。大きなイソギンチャクには、複数のクマノミが同居しているが、そのうち最も大きいのがメスで、2番目に大きい者がその夫である。メスが死ぬと、夫であったオスがメスに性転換し、3番目に大きかった個体がオスとして性成熟する。つまり、3番目以降はすべて成熟していない「お子様」というわけだ。クマノミの父親は、映画のように子育てに献身的で、メス抜きで卵の世話をする。しかし、妻がいなくなったニモの父親は、性転換してメスになる運命。
ツマグロ Carcharhinus melanopterus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュアヒレの先が黒いから端黒と書いてツマグロ。シャープな形と精悍な面構えにサメの風格を感じるが、2mほどにしか成長せず、もちろん人喰いザメにはなれない。1m未満の子どもが、サンゴ礁の浅いリーフ内をうろうろしているのをよく見かける。しかし、サメの仲間がおしなべて優秀なハンターであることは疑いない。横に平たい頭は、アゴつまりジョー(ズ)を巨大化させるだけでなく、両目の幅を広くして獲物を狙いやすくする。また、広い頭部には、ローレンチニ氏器官と呼ばれる電気信号の受容器があり、獲物の動きによって発せられるわずかな体内電気を察知するのだ。
ミナミゾウアザラシ Mirounga leoninas
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア陸上でゾウに次いで巨大な動物がゾウアザラシだ。体長6m、体重は3トンにもなり、長く大きく垂れた鼻もゾウを思わせる。ただし巨体も大きな鼻も成長したオスだけに見られる特徴で、1トンにもならないメスとは、まるで別の種のように見える。オスの巨体は、一夫多妻の社会で繁殖権利を勝ち得るためのもので、繁殖期にはオス同士の激しい戦いが繰り広げられる。新江ノ島水族館のミナミゾウアザラシは、日本唯一のオスで、まん丸で大きな目が魅力的な、ボブサップうりふたつの男前。美男象(みなぞう)という名前が付けられている。
※みなぞうは2005年10月、死亡いたしました。
ミノカサゴ Pterois lunulata
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア花のように美しい背ビレと胸ビレの先には、強烈に痛む毒の棘があり、美しい花には棘があるの言葉が似合う。しかし、黒と朱の縞模様は美しいというより派手でいかにも毒々しく、この色彩で自分に毒があることをアピールしているものと思われる。また、ミノカサゴは、この毒のフリルを大きく立てて、エサになる生物を追いつめ、ダイバーに対しても威嚇するかのように迫ってくることがある。バラの花のように棘に守られた可憐な存在ではなく、飾り立てた毒婦のような恐ろしさを感じさせる魚である。
オオカミウオ Anarhichas orientalis
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュア1mの巨体にギョロリとした目、頑強なアゴには大きく裂けた口と太い歯、頭に不機嫌そうに刻まれた深いシワ。どこから見ても不敵な面構えは、オオカミウオの名前以上だが、その姿ほどに好戦的な魚ではない。北海道から北の冷たい海で、岩穴に雌雄でくらし、卵を産むと、体で巻いて保護をしながら育てる。魚を捕らえることもあるが、殻の固いカニや貝、ウニなどを好んで食べる。殻を砕くのはノドの奥にある臼歯で、丸ごと飲み込んでから、砕いた殻だけをプハ〜とはき出す様子は豪快だ。
ハリセンボン Diodon holocanthus
新江ノ島水族館生物図録|水族館限定海洋堂動物フィギュアフグの仲間。針の数は名前ほどでもなく、成長しても400本程度、子どもだとさらに少ない。しかし、千本あるよりもこの数の方が相手に深く刺さりやすく、敵に手痛いダメージを与えることができる。普段は針を寝かせてのんびりと泳いでいるが、ひとたび危険が迫れば、海水を飲み込み体を膨らませて、針を全方位に向けて立てる。針はウロコが変化したもので、筋肉は伸縮性があり、肋骨を短くするなど、膨らみやすい体になっている。水族館では危険がないということを学習し、よほどのことでは針を立てなくなる。
第一弾第二弾
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