ネコザメは、その名の通りネコの顔をしたサメで、大きな頭にずんぐりした体型はヌイグルミのように可愛い。ネコザメは、日本近海には普通にみられるサメで、飼育も簡単なため、海水魚を展示するほとんど全ての水族館で飼育されている。
ネコザメは海底でくらしていて、貝やカニ、エビ、ウニなどの殻の硬い生き物を好んで食べる。そのためネコザメの歯は、上下の顎が一つずつにつながった臼のような歯で、硬い殻を砕いて割るのに適している。サザエワリという異名もあるのだが、本当にサザエの殻も割ってしまう。
ネコザメの2つの背ビレには、骨が突き出たようなトゲが付いている。見かけは鋭いが、手で触ったくらいでは刺さるような危険なものではない。
ネコザメは卵生だが、卵はまるで宇宙からやってきたかのような不思議な殻に包まれている。
この殻は、らせん状になった黒い大きな塊だが、非常に硬くて丈夫。稚魚はこの中で1年ほどをかけ、20~30cmくらいの大きさにまで成長して誕生する。少なく産んで、安全に育てる方法である。
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ネコザメに会える水族館
思いつく限り羅列したが、ドチザメを飼育する水族館はこのリストよりもはるかに多いはず。