日本人ほどペンギンの好きな国民はいない。世の中にはペンギンキャラクターにペンギングッズがあふれ、水族館でも安定感抜群のスター。国内の水族館と動物園にはナント2500羽ものペンギンが住んでいて、私たちを迎えてくれる。
地球上には18種のペンギンが生息するが、日本の水族館でそのうちの11種と会うことができる。11種全てのペンギンと最も簡単に会う方法は、長崎ペンギン水族館(8種)+名古屋港水族館(4種)の2館を訪れる方法。
ペンギンは飛ぶ場所を、空から海に移した鳥。せっかく会うのなら水中を見る水槽のある水族館(動物園)がオススメ。
その名も長崎ペンギン水族館は、かなり大規模な水族館の半分以上がペンギンの展示スペースで、8種150羽のペンギンを飼育。水深4メートルの超深水槽や、珍しいコガタペンギンなど、ペンギン水族館の名に恥じない。
また、地球上最も過酷な大陸南極に住む、極地ペンギンの中の極地ペンギン、コウテイペンギンに会えるのは、アドベンチャーワールドと名古屋港水族館だ。
また、動物園ながら、水族館にもなかった水中トンネルからペンギンを見るプールをつくった旭山動物園は、さまざまな角度から水中のペンギンに会うことができる。
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ペンギンの故郷は南極のように思われがちだが、南極半島以外の南極大陸で繁殖するペンギンはたった2種だけだ。南極大陸周辺を生活の場にする3種をもれなく展示するのは、名古屋港水族館とアドベンチャーワールドの2施設だけ。
多くの水族館(動物園)に「極地ペンギン」の展示がされ、オウサマペンギンとジェンツーペンギンの組み合わせが多い。
極地ペンギンとは、南極海や亜南極に生息するペンギンたちのこと。南極大陸から細長く南アメリカの方に伸びた南極半島で繁殖する者もいる。
頭に黄色の髪飾りがついたペンギンは、日本では2種類と会うことができる。イワトビペンギンは温帯地域に、マカロニペンギンは亜南極にと、生息地の環境が違うので、この2種が同じプールで飼育されていることはない。
日本の水族館で最も普通に見られるペンギン。冷房設備のないペンギンプールで飼育されている場合は、このうちのいずれかの組み合わせが中心となっている。1館に数十羽あるいは百羽以上いることもある。
他のペンギンのヒナと間違えるほど小さなペンギン。飼育されている水族館は少なく、この種だけが単独のプールで飼育されている。現地での英名フェアリーペンギンの名称で展示されていることもある。