山の水族館(北の大地の水族館)<
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Plan・Do・See「はたらくのアイデア」
水族館プロデューサー『長所で勝負しない。弱点をいかに武器にするか』
にっぽんのマーケター2017年7月
マーケターの企み「
中村元さん、水族館プロデューサー
」
文春オンライン2017年7月
中村元の『水族館哲学』から紹介します
モーニングショー「聞きトリ」2017年7月11日
水族館プロデューサー斬新アイデア
マリンガーデン、リニューアル物語
(アニメ)
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おんねゆ温泉・山の水族館
北の大地の水族館
北の大地から世界初と日本一、奇跡の淡水による水塊
筆者中村元がボランティアでプロデュース。
超低予算ながら見応えたっぷりの水族館に生まれ変わりました。
おそらく世界初の滝壺を見上げる水槽。頭上に逆巻く気泡の周りを、北海道の魚オショロコマの群がキラキラと輝く。
北海道北見市留辺蘂町温根湯。大雪山にほど近い北の大地に、淡水水族館としては最高の『水塊』が誕生した。かつて留辺蘂町温根湯にあった山の水族館が、北の大地の水族館として生まれ変わったのだ。
この水族館、淡水水族館としてはかなり大型の規模なのだが、超ビンボー計画であったことでも知られている。総工費3億5千万円だから、中規模水族館の二十分の一という超低予算。それでも淡水水族館としては日本最高の水塊を誇っているのは、水塊にこだわる筆者がボランティアでプロデュースをしたからである。えっへん。
世界初の滝壺水槽と凍る水槽。
滝壺を下から眺める半トンネル水槽は、日本初いやおそらく世界初の水槽だ。瀑布によって真っ白な泡が巻き起こる激流に、北の大地の美しい魚オショロコマたちが翻弄されながらも泳ぐ。躍動感あふれる水塊に誰もが感嘆する。
腰掛けに座って滝壺の主と化し、ボーッと上を眺めながら涼しさを満喫するのもよし。水槽に近寄って、美しいオショロコマの姿や、流れに逆らって懸命におよぐ姿に愛を感じるのもよし。人によって楽しみ方も違う。
美しいオショロコマ
そしてさらに、これこそ温根湯ならではの世界初の展示。
山の水族館のある温根湯は、冬になるとマイナス20度を下回る道内でも特別に寒い地域なのだが、その寒さを利用したのが世界初!冬には流れる川が凍る「四季の水槽」だ。分厚い氷の下にじっと耐える渓流の魚たちを見たいなら、ここには冬に訪れるに限る。
もちろん冬以外の季節にも、今までの水族館にはなかった、白波が立つほどの急流が水槽内に再現され、ここでもまた躍動感あふれる水塊を楽しむことができる。
激流を再現した日本初の水槽 →
冬になれば分厚い氷で閉ざされる世界初の水槽になる
水塊に超巨大イトウが40尾!
魚を知り尽くした人でも感嘆の声を上げるのが、山の水族館最大の水塊がある大水槽。朽ち木が沈む紺碧の水中はそれだけでも幻想的な水塊となってに引き込まれる。そして、他の水族館では考えられない程に巨大で美しく育った天然のイトウが40尾も群を成す光景には息を呑む。
1メートル超もゴロゴロいるから、釣り吉三平でなくても見たくなるだろう。
なぜこの水族館だけにこのように、美しく巨大化したイトウがいるのか?それは他の水族館では養殖イトウであるのがここでは天然イトウであることと、大雪山からの伏流水を源泉掛け流し方式で飼育水に使っていることによるものだと考えられている。一見の価値有りだ。
巨大なイトウが群をなす。
北の大地の小さな命たちの顔を見るのも面白い。
エゾトミヨ、ニホンザリガニ、エゾサンショウウオなど、北海道独自の進化をしてきた生き物たち。
さらに、小さなヤマメたちが、渓流をジャンプしながら遡上する水槽もあり、北海道の自然、いやニッポンの川の自然に対しての好奇心がもくもくと湧いてくる。
北海道特有のニホンザリガニ
魔法の温泉水で育った巨魚たち
熱帯淡水魚の巨大さにも目を引かれることだろう。巨大な隕石のようにも見えるコロソマ、まだ2歳にして2m近いピラルクー。アジアの魚たちも、美しく発色したアロワナをはじめ、どれも大きいだけでなく、傷や変形のない美しい姿をしている。
特筆すべきはアフリカ肺魚で、体長が成人男性の背を超え、胴回りは大人の太ももより太い。間違いなく日本最大仰天の肺魚だ。
これら巨大魚の秘密は、温根湯の豊富な地下水と良質の温泉水による。温泉と冷泉による混合湯で育てられた熱帯魚たちは、病気もせずにすくすく巨大に育つ。なんとここは魔法の温泉水を持った水族館なのだ。
全国に美肌の湯は数え切れないほどあるが、熱帯魚類たちで証明されたこの温根湯のお湯に浸かっていくのが、おんねゆ温泉・山の水族館を楽しむ最高の方法だとおすすめする。
日本一の超巨大肺魚(残念ながら2012年7月14日に死亡しました)
輝くアジアアロワナ
巨大コロソマ
ピラルクーは急成長中
2012年7月7日 NHKニュース「おはよう日本」にて、おんねゆ温泉・山の水族館オープンが特集されました。
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NHKアーカイブ
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姉妹サイト「ブログ水族館」でおんねゆ温泉・山の水族館をさらに詳しく。
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山の水族館をα7で撮った(14/8/25)
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日テレ系:世界に誇れ!ニッポンの水族館(14/8/13)
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世界初の凍る水槽(13/1/28)
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山の水族館オープン!その2:魔法の温泉水編(12/7/18)
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山の水族館オープン!その1:水塊編(12/7/13)
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新水族館の出来るまで。
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温根湯・山の水族館プレス発表(12/4/28)
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超ビンボー水族館の凍る水槽(12/2/20)
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超ビンボー水族館の超進化:イトウの大水槽(12/2/16)
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温根湯水族館の擬岩づくり(12/2/6)
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超進化系水族館(11/9/6)
◎この記事はぜひ!
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旧水族館の記事
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金魚は上から見るもの(07/10/16)
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特大イトウと肺魚(07/1015)
TEL
0157-45-2223
住所
北海道北見市留辺蘂町松山1番地4
URL
http://onneyu-aq.com/
開館時間
夏季(4月~10月)8:30~17:00 冬季(11月~3月)9:00~16:30
休館日
12月26日~1月1日、4月8日~4月14日
入館料
大人670円、中学生440円、小学生300円
交通
電車:
JR留辺蕊駅から温根湯行きバス約20分、終点下車徒歩15分。
車:
旭川市街から国道39号線で約1時間50分。
駐車場
あり
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魚の目情報
晴れた日の午前中は、滝壺水槽に太陽の光が射して水塊度がますます増す。記念撮影するのも、滝壺水槽の左側下が明るくてバッチリ。
母屋の果夢林の館には、木製遊園地や木工体験があって、家族でも大人だけでも一日中楽しめる。
※禁転載。ここに記載されている全ての写真、文章などは中村元の著作に帰属します。