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水族館プロデューサー『長所で勝負しない。弱点をいかに武器にするか』
にっぽんのマーケター2017年7月
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中村元さん、水族館プロデューサー
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文春オンライン2017年7月
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モーニングショー「聞きトリ」2017年7月11日
水族館プロデューサー斬新アイデア
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新江ノ島水族館(エノスイ)
ニッポンの水族館
相模の海の大水槽は、海の生物たちの世界、自然への畏怖感を目覚めさせるのが新江ノ島水族館のやりかた。
アニミズムを表現する
長い歴史をもちながら、この新水族館時代の中で、最も遅くリニューアルをしたのが江ノ島水族館だった。しかし予想に反して巨大水族館の流れには乗っていない。
05年春にお目見えしたのはコンパクトでキュートな水族館。しかもどこかしら不思議な感覚。実は新江ノ島水族館には展示テーマの他に、展示理念がある。それは「ニッポンの水族館」と「メディア型水族館」。つまり、科学系博物館から文系水族館になった。いや、ますます訳が分からなくなりそうなので、展示を観て実感していただきたい。
何者かが潜んでいそうな水槽
深い海や川の淵に、水中眼鏡をつけて潜ったことはあるだろうか?恐怖感にゾクッとする。新江ノ島水族館では、それと同じ感覚を味わうことが出来る。水槽内を見えにくくしているかのように張り出た岩、深い青色に着色された暗めの水槽、スポットで光を落とす照明。そして、いくつも組み込まれた造波装置による水の揺れ。それらは、ただ展示動物を観るのではなく、自然環境がつくりだす尊くて不可思議なものまでもを見せてくれるのだ。
新江ノ島水族館のメインの水槽「相模の海大水槽」に、怒濤のように打ち寄せる波に驚いた後、波間から覗く底知れぬ海底を見れば、きっと引き込まれるような気分になる。海藻がゆらゆらと揺れる水槽の前に立っていると、海藻の向こうから何者かがこちらをうかがっているような気分になるはずだ。
それが本来のニッポンの心、万物にはすべて精霊が宿っているというアニミズムだ。今や世界の環境識者の主流となりつつあるアニミズム思想を、新江ノ島水族館は日本から広めたいのだ。
キサンゴの海を泳ぐハナハゼ。
クラゲファンタジーホールは、クラゲだけのゾーン。江ノ島水族館は日本で初めてクラゲの展示を始めた水族館。
クラゲの種類はとても多い。どのクラゲを眺めていても、心の底から癒される。
新江ノ島水族館が媒体
食卓に乗る生物たちを紹介するコーナーの解説には、なぜ食べ物に「いただきます」と言うかが書かれている。新江ノ島水族館では、自然科学にこだわるよりも人文系博物館として、これからの時代に必要なメッセージを伝えようとしていると言うワケだ。
この水族館には、小さいながらも設備の整った深海コーナーがある。ここでは、しんかい6500などを持つ海洋研究開発機構との共同研究と、水族館初の深海高圧環境水槽によって、常に最新の深海生物展示を行っている。水族館の資産だけでなく、さまざまな研究者や活動者の成果を、水族館を媒体にして社会に伝える。それが「メディア型水族館」の形だ。
実はこの水族館、以上のようなアニミズム理念をもって筆者がプロデュースし、現在は展示監督を務めている。それが現れているかどうか検証のためにもぜひ出かけていただきたい。
新江ノ島水族館には正真正銘の深海生物がたくさんいる。奇妙な姿と暮らしに驚く。詳しくは↓ブログ水族館で。
新江ノ島水族館は、小さな生物を大切にしている。「発見の小窓」コーナーには驚くべき世界が広がる。
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2007年春、深海生物のコーナーに、海底から吹き出す地球の成分を食べている生物たちを展示する、世界で初めての水槽「化学合成生態系水槽」が完成。
ブログ水族館での詳細はこちら
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化学合成生態系水槽
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世界初の深海水槽
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姉妹サイト「ブログ水族館」での新江ノ島水族館の記事と写真
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シノノメサカタザメで暑気払い(08/08/03)
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ツマグロで暑気払い(08/7/25)
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深海生物展の観覧者起点展示(08/7/24)
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アカクラゲ[エノスイ](08/6/6)
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カミクラゲに畏れ入る(08/4/6)
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ゴンズイ大洪水[エノスイ](08/3/20)
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カブトクラゲのキラキラを撮る(08/3/18)
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クラゲ撮影/ストロボ無し。(08/3/15)
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川魚ジャンプ水槽、世界初公開![新江ノ島水族館](08/3/8)
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α700が来た[新江ノ島水族館](08/3/5)
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花…[エノスイ](08/1/19)
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TEL
0466-29-9960
住所
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
URL
http://www.enosui.com/
開館時間
9時~17時
休館日
なし
入館料
大人2,100円、高校生1,500円、小・中学生1,000円、幼児(3歳以上)600円
年間パスポート
大人4,000円、高校生3,000円、小・中学生2,000円、幼児(3歳以上)1,200円
交通
電車:
小田急片瀬江ノ島駅から徒歩3分(または江ノ電江ノ島駅から徒歩10分)
車:
横浜新道戸塚料金所から国道1・467・134号線で約30分
駐車場
なし
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魚の目情報
お土産には、世界でここにしかない、新江ノ島水族館限定の海洋堂フィギュアを。ガチャポンマシーンで1個200円のカプセルにエノスイの動物と、荒俣宏氏所有の博物画をそれぞれ立体にした精密なフィギュアが入っている。実は筆者がこのプロジェクトをプロデュースし、すでに第2弾まできている。
※禁転載。ここに記載されている全ての写真、文章などは中村元の著作に帰属します。