アシカショーに最もよく出ているのがこのカリフォルニアアシカ。名前の通り北アメリカの西海岸に生息するアシカの仲間だ。水族館で飼育されているアシカ科の仲間の中で最もスマートな印象があり、顔も犬のコリーのように細長い。オスはメスの3倍以上にまで成長し、頭に大きなコブが盛り上がってくるのが特徴。
他のアシカの仲間に比べて、動きがとても俊敏で、遊泳力が強く、ジャンプ力もある。また、発情期のオスでないかぎり性格も穏やかで、比較的従順である。そのためにショーのスターとして使われるようになったと思われる。
水族館で生まれたアシカはさらにヒトに慣れる。近ごろでは、ショーだけでなく水中でアシカを見ることのできる水族館が増えてきたが、ガラス越しに挨拶しにきてくれるアシカがいたら、ほぼ水族館生まれのカリフォルニアアシカと思っていい。こちらの顔をのぞき込んだり、こちらの動きに合わせて回ってくれたりと、子犬のように無邪気で可愛い。
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日本にもかつてニホンアシカという種が生息しており、それはカリフォルニアアシカにとても近縁だったとされている。
→コラム「ニホンアシカ」 |
カリフォルニアアシカに会える水族館
カリフォルニアアシカを飼育している水族館は全国で30館もあるが、まずは、アシカに会うのにオススメの水族館から。
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鴨川シーワールド(千葉県)
鴨川シーワールドには、アシカの仲間がたくさんいるが、ロッキーワールドの水中窓から見るアシカたちの泳ぎがとても優雅で癒される。水族館生まれのアシカの子が窓のところにやってきて、遊んでくれるも嬉しい。
また、鯨類のショーと並んで、アシカショーの素晴らしさはピカイチ。テレビで有名になった「笑うアシカ」もここにいる。
尚、鴨川シーワールドには、日本で唯一の
オーストラリアアシカもいる。
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