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Plan・Do・See「はたらくのアイデア」
水族館プロデューサー『長所で勝負しない。弱点をいかに武器にするか』
にっぽんのマーケター2017年7月
マーケターの企み「
中村元さん、水族館プロデューサー
」
文春オンライン2017年7月
中村元の『水族館哲学』から紹介します
モーニングショー「聞きトリ」2017年7月11日
水族館プロデューサー斬新アイデア
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海洋博公園 沖縄美ら海水族館
海水と太陽がつくる海の宮殿
美ら海水族館といえば水量7,500トンのこの水槽。ジンベエザメやマンタが小さく見えるほど。海の大きさの再現に挑戦した初めての水槽だ。
美ら海と太陽の光がつくる宮殿
各地の「世界最大級水族館」の文字を陳腐なものにしてしまった、超巨大な海の宮殿「美ら海水族館」。沖縄の海の魅力は今、ビーチよりも美ら海水族館にある。
美ら海水族館と言えば、ジンベエザメの泳ぐ巨大水槽を思い浮かべるが、それは見どころの一つにすぎない。この水族館では、今までダイバーにのみ許されていた世界が、だれの目にも体感できる。だから沖縄の「美ら海」を十分に楽しむことが大切だ。
琉球大理石が敷き詰められた、高級ホテルとも見まがうロビーから水族館にエントリーすると、サンゴ礁の海が広がる。でもきっとサンゴ礁や魚類の美しさより、青く透き通った水の塊そのものの美しさに心を奪われることだろう。天井から降り注ぐ太陽の光が、水底の真っ白な砂に反射して、水槽いっぱいに満たされている。白砂の海底は、サンゴ砂による沖縄特有の景観だが、これほど白くまぶしい海底は、水族館で見た覚えがない。これこそが美しい海、美ら海…。
順路にしたがって深みへと進めば、美ら海のサンゴ礁の縁へいたる。タマカイやメガネモチノウオ、そしてアオウミガメなど、サンゴ礁の大物たちの悠々たる姿が目を引く。そして、目に眩しかった白い海底が、とつぜんオーバーハングした岩陰に消える。サンゴ礁ダイビングで好奇心と冒険心をくすぐる岩穴までもが、水槽の中に再現されているのだ。
ホテルのロビーを思わせるエントランスに、サンゴ礁の海がまばゆい。海水は海の水をそのまま流して、サンゴを育てている。
美ら海には美しい魚が暮らす。沖縄の海にふさわしいサンゴ礁魚類を無数に見られる。
ジンベエザメとオオメジロザメ
美ら海水族館の代名詞とも言える「黒潮の海」の水槽は、見た目よりもさらにとてつもなく広くて深い。7mもあるジンベエザメが3頭泳いで窮屈に感じない水槽、マンタが自在に泳ぎトビエイが群れで回遊する水槽、まるで黒潮がここに流れ込んでいるように錯覚するほどの巨大さだ。
美ら海水族館の巨大なサメはジンベエザメだけではない。この水族館にはもう1種、沖縄ならではのサメがいる。もっともよく人を襲う危険サメの一つに数えられるオオメジロザメだ。彼女は「サメ博士の部屋」のゾーンで、ジンベエザメとは違った、威圧感と緊張感を漂わせ泳ぐ。時には、一緒に入っているサメの体が半分失われていることもあるそうだ。
巨大なマンタ(オニイトマキエイ)やジンベエザメが、頭上を通るたびに、観覧者から歓声が上がる。
水族館以外では会いたくない巨大なオオメジロザメ。時には人食いザメにもなる危険種のサメは、他では見ることはできない。
深海とビーチの美ら海
驚いたことに、美ら海は深海にまでおよぶ。深海生物専用の大水槽まで備えていて、深海のゾーンだけで、水族館一つ分の展示のボリュームがある。大水槽を泳ぐナガタチカマスや、装飾サンゴとなるホウセキサンゴの色に、今までの水族館にない世界を感じる。白砂のビーチから深海まで、この超巨大な海の宮殿にはまさしく沖縄の美ら海があった。
そして水族館の美ら海は、宮殿の外ビーチにまで広がる。コバルトブルーに輝く海の方に向かえば、オキゴンドウとバンドウイルカがショーをするオキちゃん劇場。産卵場もあるウミガメのプール。そして、日本で初めて繁殖に成功したアメリカマナティーの館と、それぞれ見ごたえたっぷりの展示が、無料エリアに点在している。眩しい太陽の下で、ふと、琉球の音が竜宮に重なった。
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姉妹サイト「ブログ水族館」での美ら海水族館の記事と写真
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オオメジロザメの胃洗浄(09/2/03)
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かなわんぞ!美ら海!:マンタとオオメジロザメ (05/11/14)
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美ら海のサンゴ水槽
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美ら海その1
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美ら海その2「シモフリタナバタウオとハナビラウツボ」
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美ら海その3「ウチワフグ」
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美ら海その4「人工尾ビレをつけたフジ」
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情熱大陸:美ら海の獣医さん
深海ゾーンのナガタチカマス。これほど巨大な深海魚と会えるのは、美ら海水族館だけ。
【アメリカマナティーの親子】アメリカマナティーは無料のエリアにいる。見逃さないようにしよう。子どもが母親のミルクを飲んでいた。
TEL
0980-48-3748(海洋博覧会記念講演管理財団 海洋博公園事業センター)
住所
沖縄県国頭郡本部町石川424
URL
http://oki-churaumi.jp/
開館時間
8時30分~17時30分、3月1日~9月30日:~20時(入館は閉館1時間前まで)
休館日
12月の第1水曜とその翌日
入館料
大人1800円、高校生1200円、小・中学生600円
年間パスポート
大人3600円、高校生2400円、小・中学生1200円
交通
電車:
那覇バスターミナルから高速バス約1時間30分、名護で乗り換え約1時間、記念公園前下車徒歩7分
車:
沖縄道許田ICから国道58・449、県道114号線で約50分
駐車場
あり
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魚の目情報
水族館外の無料ゾーンが、驚くほど充実。繁殖に成功しているアメリカマナティーの館、産卵場もあるウミガメのプール、イルカのショースタジアムに、人工尾ビレで有名になったイルカ「フジ」もいる。
※禁転載。ここに記載されている全ての写真、文章などは中村元の著作に帰属します。